特別加入の保険料

労災保険の特別加入は労災保険料にプラスされてその特別加入の保険料が発生します。

私は以前、労働保険事務組合に勤めていたのですが、特別加入の保険料の扱いは非常にやっかいでした。 毎年7月の年度更新の際に特別加入している人に増減がないかを確認します。 初めは書面で、書面での提出がない場合は電話での確認になります。

しかし、書面もわかりづらい部分もあったりしてすでに辞めているのにその旨の連絡がないということもあります。 それは事業所のあやまりなので仕方ない部分もあるのですが、こちらの間違いで変更が反映されないと非常に大変です。

例えば特別加入する人が増えたのに、その分の追加保険料が納入通知書に載っていなかった。 あとから年度更新の手続きが終わって発覚したとして、後から保険料を下さいという話は事業所さんには大変しづらいものです。 また、労災保険の特別加入保険料は月ごとに計算されるのですが、年度途中から加入した際に、初年度は6カ月分しか払っていなかったのが翌年以降は1年分の保険料が必要になります。 それなのに前年と同様の6か月分の保険料しか請求していなかったという場合です。 この場合も後からこの6か月分の保険料を下さいと事業所に言うとなんで初めの時に言わなかったのかというトラブルになります。

誰だって後から追加で払って下さいと言われるのは嫌なものです。 結局、この特別加入の保険料は何か月分払うかということは人間が手入力で行っていることなのでこういう人為的ミスが起こってしまうのです。

そこは本当に気を使って複数の人間でチェックにチェックを重ねているのですが、年に、2,3件でもそういったミスがあると本当に神経が擦り切れる思いをします。 事業所さんが怒って委託解除になる例も難しくありません。 そういうわけで労災の特別加入はありがたい制度なのですが、手続きをする側にとっては非常にやっかいな制度でもあります。