通常の労災保険の違い
労災保険というのは、万が一仕事中に病気や怪我になってしまった際、その補償をしてくれる制度のことです。
通常、労災保険は労働者しか加入することが出来ませんので、社長さんや一人親方、自営業の人などは加入をすることができません。
しかしそれでは不平等だと言うことで、労働者でも入れる労災保険があり、それを労災保険特別加入といいます。
とはいえ、労災保険と労災保険特別加入は全く同じというわけではなく、異なる点もあります。
まずは、通勤途中の労災についてです。
労災保険特別加入の中には、個人タクシーの運転手なども含まれているのですが、こういった人はどこまでが通勤でどこからが仕事なのかの区別が明確に出来ません。
よって、こういった職種の労災保険特別加入に関しては、補償の対象とはなりません。
もうひとつ、給付基礎日額というのがあります。
給付基礎日額というのは、補償される金額や掛け金を決めるために必要なものですが、通常の労災保険では平均賃金などから算出されるものです。
一方で労災保険特別加入の場合、平均賃金から算出すると言うことはありません。
ではどうするのかと言うと、自分の希望で決めることができるのです。
ただし、日額を多くすればするほど、毎月の掛け金が多くなりますので、そこは考え物です。
休業補償に関しても異なり、通常の労働者はその間賃金を受け取ることが出来ません。
しかし労災保険特別加入の場合には、その間も賃金を受け取ることができます。